寒い家にはわけがある

冬暖かく夏涼しく

室温と燃費に違いが出る理由

①断熱
性能の違い
②施工
断熱層・気密層の連続性など
③設計
窓の配置・日射のコントロール・間取など
④設備
空調設備の性能
⑤家族
生活スケジュールや好み

木造住宅だから寒いワケではありません。
地域の気候風土を理解し対策をきちんと行うことで、冬暖かく夏涼しく暮らせる家を住まい手に届けることができます。
e-cocochiでは、専門的な知識や計算力が必要な省エネ住宅の温度分布や光熱費を、
誰でも簡単にシミュレーションできます。
この土地で、この仕様で建築したら、各部屋が何度になるか?一番知りたい省エネ住宅の効果が、ビジュアルで分かりますので、
どうすれば寒くない家づくりができるのか?お客様の知りたいことを簡単に、伝えることができます。

室温変化の理由とリスク

室温変化の理由とリスク

上図は、東京都八王子市(5地域)の冬の代表的な気象条件でのe-cocochiでのシミュレーション結果です。
仕様は左が2020年義務化レベル、右がZEHレベルの家です。
前日23:00までリビングで暖房しており就寝時には暖房をつけていない条件での、
冬の代表日の朝6:00(外気温マイナス1.8℃)の室温の分布です。
リビングで3.9℃、浴室でも2.6℃の温度差がついています。
2020年義務化レベルの住宅は全ての部屋が10℃を切っており、快適で健康な環境とは言えない結果がでています。
家の快適性を左右する5つの要素の違いにより、このように明確な違いが発生します。
その要素の大部分は、作り手がコントロール可能な要素になります。
どのように室温が変化するのか?その理由とリスクを知ることで寒くない家づくりが実現できます。

断熱性能の違い

保温性能の確保

はじめに、地域の気候風土に合わせた保温性能が確保されている事が必要になります。
保温性能を確保するには、必要な性能を持った断熱材の使用と、
隙間からの熱の流出を防ぐ気密性能の確保の二つが必須となります。
その為には、必要な性能を持った断熱材及び副資材の選定が必要になります。

断熱材・気密性

断熱材は単一素材の為、熱伝導率や熱抵抗値で表されます。
サッシは、硝子、枠など異なる素材を複合した部品の為、
それぞれの熱性能を計算し設定された熱貫流率で表されます。
熱抵抗値は、製品の厚み(㍉)/熱伝導率の関係になっています。
熱伝導率が低い(熱が伝わり難い)素材が厚くなれば熱に抵抗する力が
大きくなると言う事です。
熱抵抗値と熱貫流率とは逆数の関係になっています。
これは、熱抵抗値が熱の逃げ難さ、熱貫流率が熱に逃げ易さを
表していると考えると分かりやすいでしょう。
断熱材は製品の厚みが大きくて熱伝導率が高い程、高性能になります。
窓については熱貫流率(U値)が小さい程、高性能となります。

断熱材の種類

よく使われる断熱材には左記の様なものがあります。
大きく分けると、無機繊維系、木質繊維系、プラスチック系があり、
それぞれに何種類かの製品があります。
その他、自然素材系など様々な製品が市場に存在します。
各素材には、それぞれメリット・デメリットがあります。
目的に合わせ、適切な素材や工法を選択する必要があります。

施工の違い

断熱材や窓の性能を発揮させる!

断熱材や窓は、どんな施工条件でも最適な性能を発揮する訳ではありません。
隙間があったり、無理やり押し込まれて圧縮されていたり、ねじれていたりしている施工状況では
本来の性能を発揮することができず内部結露など様々なリスクを呼び込みこみます。

断熱層と防湿層の連続が大切

各素材の工法別の施工マニュアルに従って適切な施工を行い、
断熱層と防湿層を連続させることが非常に大切になります。
断熱層と気密層がきちんと施工されているかどうかを調べる方法には、
サーモカメラを用いた赤外線診断と送風機を用いた気密測定があります。
サーモカメラでは断熱材が欠損や防湿層の施工不備などにより低温になっている部位や、
結露している部位を熱画像で可視化する事ができます。
スマートフォンに接続できるタイプなど住まい手が手軽に入手できる製品も発売されており、
サーモカメラも身近な製品になってきています。

サーモカメラ

気密測定

防湿層の連続性は、JIS B 8330に規定された送風機による気密測定で、
室内の空気を減圧もしくは加圧したときの圧力差を使い調べることができます。
建物全体の気密性は、相当隙間面積C値で表します。
C値は、気密測定士により診断されますが、
最近の木造住宅では、C値:1cm2/㎡以下が、ひとつの目安となっており、
ハイレベルな工務店では、0.2cm2/㎡以下のレベルまで到達しています。

設計の違い

太陽の熱エネルギーのコントロール

省エネ住宅の設計では、パッシブデザインの要素を取り入れることが重要になります。
なかでも日射遮蔽・日射取得といった、太陽の熱エネルギーのコントロールは必須となります。
具体的には設計時に、リビングの配置場所や窓の大きさ・配置を熱エネルギー収支の面から検討します。
暖房期には日射熱をできるだけ取り入れ、冷房期は日射熱が入らないようにします。
建物の形状・窓の配置・窓の種類・硝子の種類・庇等、日射を遮る部材の選定などをよく検討して
太陽の熱エネルギーをいかにしてコントロールするか。設計の違いは室温と燃費に大きな影響を与えます。

太陽光発電

無料アプリ「e-cocochiリビングデザイナー」

e-cocochiホームデザイナーには、リビングの位置・窓の大小・方位等、諸条件の違いによる温度や燃費の違いを
知ることができる無料アプリ「e-cocochiリビングデザイナー」が入っています。
これにより建物の基本設計による室温や燃費の違いを簡単に知ることができます。

設備の違い

快適な暮らしを目指して

どれだけUA値を上げても残念ながら一年を通して暖冷房設備が一切不要とはなりません。
暖房期は小さな熱量で暖かい快適空間を作るための設備が必要になりますし、
災害レベルの酷暑の中では、空調なしでは生命の危険すら生じます。
我慢の省エネではなく快適な暮らしを最小限のエネルギーで実現することが目的になります。
ですので、省エネルギー性の高い高効率エアコンを中心に、
住まい手に合わせた暖冷房方式を提案しましょう。

エアコン
生活&好みの違い

ライフスタイルの反映

シミュレーション結果と現実の暮らしでの数値の間に差異が出る最大の理由は、住まい手のライフスタイルが反映されていないからです。
快適な住まいの設計には、住まい手の人数・生活スケジュール・暖冷房の好みなどライフスタイルを考えた設計配慮が必要です。

e-cocochiでシミュレート

e-cocochiでは、省エネ規準のように床面積あたりに設定されたデフォルト値ではなく、実際に住まう人の人数・生活スケジュール・好みを設定する事ができます。これにより人体の発熱の影響を部屋ごとに反映する事ができ、実質の生活パターンでの室温やエネルギー消費をシミュレートすることができます。

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